狭筵

はい

はてな題詠「短歌の目」4月

今月も詠んでみました。いくぜ!

 

1.入
港町 歩き見かける 入船町 山育ちには馴染は薄く

 

2.粉
澱粉の水に溶けたか溶けないか 顕かならぬ 薯の神秘よ


3.新学期
新学期 探り合いして 格付ける これらが嫌で 新学期嫌


4.フール
丘の上 笑うフールに 透徹を 求めることも いいのだけれど 


5.摘
ある日には スミレを摘んだ 珍しい 種類と知って 恥ずかしくなる


6.異
異なった互いの爪の話して 手で触れあってまた話して

 

7.花祭り
花祭り 遠未来でも多分やる  三千世界が続いているから


8.あらたまの
あらたまの来経ゆく冬の名残り雪 触れば軟く土に隠れる


9.届け
てめえこの! やるじゃねーか前島よ! 届け葉書よ52円で!


10.ひとつ
夜明け前 動物園から ひとつだけ 謎の鳴き声 都市へぶっこむ 

 

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